仲秋のハンサム スタイル
Jil Sander、Lemaire から Bottega Venetaまで、この秋定番のテーラリング

魅力的でエレガント、そして堂々した雰囲気を表す、「ハンサム」という言葉の流動性について、改めて検討すべき季節がやってきた。ハンサムな着こなしと言えば、落ち着いた中間色で、きちんと仕立てられたシルエットの、上質な定番アイテムだ。贅沢なツイードしかり、ピーコートしかり、ウールで作られることの多いハンサムなアイテムは、どこか秋の雰囲気や、洗練されたくつろぎ感を醸し出す。

画像のアイテム:シャツ(Yohji Yamamoto)
Yohji Yamamoto ブラック カラー ストール シャツ
もっとも磨き抜かれたハンサムな着こなしは、結局、ひとつのシンプルな条件にたどり着く。つまり、控えめで気の利いたディテールがあることだ。クラシックなデザインに手を加え、襟元にストールをあしらった、この黒いシャツは、機能が必ずしも実用的である必要はないことを示している。

画像のアイテム:ブラウス(Jil Sander)
グレーにはどこか威厳がある。それは城と同じ色だからかもしれない。ステータスを得たいのなら、そのステータスを身にまとってしまえばいい。重ね着が意味するのは、数において勝っているということだ。これで予測不可能な天候にも、柔軟に対応できる。

画像のアイテム:シューズ(Dries Van Noten)
Dries Van Noten タン レース アップ ダービー
土踏まずのライニングにバフレザーをほどこした、お気に入りのダービーの心地よさに敵うものはない。かろうじて匹敵するものといえば、寒い朝の熱々のカプチーノくらいか。幸い、Dries Van Notenなら、その両方が楽しめる。クリーミーなキャラメルコーヒーと同じ色の靴で、足元も快適だ。

画像のアイテム:帽子(Lemaire)
カーキ色のリブ編みウールという、カジュアルな見かけに騙されないでほしい。ビーニーでもハンサムになれる。

画像のアイテム:バッグ(Bottega Veneta)
Bottega Veneta ブラウン デイジー シガレット ボックス クラッチ バッグ
かっちりしたシルエットのバッグは、カジュアルからハンサムなスタイルに変身するための近道だ。この巨大なシガレットボックスなら、タバコをくゆらせることなく、スタイルをビシッときめられる。ただし、フィルム・ノワールから出てきたように見えるかもしれないが。
- Date: September 9, 2019