タフだけど、心優しい
反抗者たちへ
Gucci, Givenchy、Marc Jacobs、その他が捧げる感傷のデニム ジャケット

反抗者には、例外なく、ロマンチックな部分がないだろうか? タフだけど優しい心を秘めた反抗者に、デニム ジャケットはレザー ジャケットにないものを与えてくれる。しなやかというよりは柔らかく、かたいというよりはコシがある。季節が足早に通り過ぎ、肌寒さを感じたときの哀愁に、デニムは寄り添う。同じひとつのデニム ジャケットが、あるときは大仕事を連想させ、あるときは怠惰に過ごす午後を思わせる。感受性の強いハートを隠すにも見せてしまうにも、完璧なキャンバスだ。それともあなたが欲しいのは、愛された年月と同じ長さの着古した年月を示す、褪せたブルーの色合いだけかもしれない。どんなふうに着ようと、デニム ジャケットはロマンスと同じ。確かなのは、時の流れと共に移ろうことだけだ。

モデル着用アイテム:ジャケット(AGOLDE)
丈が少し短めで、空に浮かぶ雲のようなクリーム色の汚れなきデニム ジャケット。ブルーのデニムより稀少な真珠色の光沢は、夏の名残りの日差しによく似合う。

モデル着用アイテム:ジャケット(Givenchy)
「振り返っちゃダメよ。でも、みんながあなたの背中のロゴを見てる」。肩甲骨に挟まれた「GIVENCHY」のプリントこそ、ブラック デニムの表情をグレードアップする決め手。

モデル着用アイテム:ジャケット(Gucci)
早朝のライト ブルーがベビー ブルーに霞んでいく。そんな色合いといい、軽やかな風合いといい、まさに究極のデニム ジャケット。腕を組めば、愛しいGGのロゴがすっぽりと小脇に収まる。

モデル着用アイテム:ジャケット(Marc Jacobs)
1度、2度と睫毛を羽ばたかせるつどに、オーバーサイズなジーン ジャケットから新しいディテールが立ち現れる。ターコイズの地色に、煌くスマイリーフェイス、ピンクのアクセント、ほんの少しのラベンダー。コットン キャンディのようなコットン デニムが楽しい。

モデル着用アイテム:ジャケット(Off-White)
ジャケットの裾から壮大な風景が立ち上がる。ほら、もう一度見てごらん。グリーンとホワイトとブルーが、森のうえにそびえる山脈に見えないだろうか? どんな地形のどんな場所へ行こうと、原始の大自然の姿がここにある。

モデル着用アイテム:ジャケット(Opening Ceremony)
たくさんのポケットとジッパーのおかげで、あらゆる必需品のプライバシーを尊重できる。鍵の場所、ヘッドフォンの場所、財布の場所。友達が傍にいるときや体の柔軟性を試したいときは、文字通り背中にある後ろポケットを使おう。まさかそんなところにまでポケットがあるなんて、誰も思わないだろう。
- 翻訳: Yoriko Inoue
- Date: September 2, 2020