ミッドセンチュリー モダンの復活

Bottega Veneta、Dries Van Noten、Y/Projectが近過去を呼び戻す

    季節と同じように、トレンドにも周期がある。リバイバルはこれまでもあったし、だからといって魅力が減じるわけではない。2021年春夏シーズンに忍び込んだのは、1940年代から1960年代にかけてアメリカを熱くした「ミッドセンチュリー モダン」のスタイルだ。

    画像のアイテム:サングラス(Bottega Veneta)

    モス グリーンというか、オリーブ グリーンというか、茶色と灰色が混じったようなグリーン。初めてこんな色を目にしたのはいつだったか、思い出そうとしても定かではない。同じように、どれかひとつの時代に紐づけることのできないサングラス。

    画像のアイテム:バッグ(Y/Project)

    ミッドセンチュリー モダンといえば、チーク材のロー テーブルやさまざまな要素を混ぜ合わせた折衷的オブジェ。このバッグは、ショルダー ストラップを外せば、ピンクのレザーをよじった美しいフォルムのオブジェになる。チーク材のロー テーブルの上に置けば、完璧なミッドセンチュリー モダンが復活する。

    デザインに敏感なFolie à Plusieursのオードパルファンだから、視覚と嗅覚の喜びにかけて、右に出るものはなし。

    画像のアイテム:プランター(Tableau)

    20世紀半ばに素材としてもてはやされたレジンは、幅広い用途で、今も私たちを驚嘆させる。さあ、春が来る。種を植えよう。

    画像のアイテム:ローファー(Dries Van Noten)

    正統派スタイルと古風な色調を組み合わせたローファー。Dries Van Notenのグリーン レザーは、ワンランク上をいく。

    モデル着用アイテム:ジャケット(MM6 Maison Margiela)

    バターのように滑らかで柔らかく、クリーミーなベージュのフェイクレザーは、どこか懐かしく、だけどモダン。

    • 翻訳: Yoriko Inoue
    • Date: February 23, 2021