キルティング コートの出番到来

Craig Green、Jil Sander+、Bodeより秋の定番を紹介

    秋といえば、キルティング コートの出番だ。素朴な色合いの長丈ライナーからライト ダウン ジャケット、少し頑丈なカバーオール ジャケットまで、キルティングは、ドレッシーなスタイルから実用的なスタイルまで、幅広くカバーする。シーム仕立てやレイヤード仕立てが温かさを保証してくれるだけでなく、立体的なデザインが見た目にも美しい。より寒い季節向けの、このパッチワークの親戚は、理想的な重ね着アイテムとなるだろう。今回は、Craig GreenからRick Owensまで、秋に欠かせない定番のキルティング コートを紹介しよう。

    画像のアイテム:ジャケット(Haider Ackermann)

    お気に入りのパファーとお気に入りのカーディガンが、テクニカル サテンとウール生地を組み合わせたハイブリッド版として登場。まったく異なる部分を繫ぎ合わせ、ひとつの全体として合成するキルティングの本質こそ、「ハイブリッド」に他ならない。本来は素朴な手工芸であっても、洗練の域に達することは可能だ。

    画像のアイテム:ジャケット(Bode)

    パッチ ポケットとピーチ色から、夏の気軽なピクニックをイメージするかもしれないが、この軽量なライナー ジャケットは、日が短くなる季節の変わり目にこそ最適の1着だ。午後になればTシャツの上に、夜にはジャケットに下に、このBodeのジャケットを着れば、まだあたたかい日々の余韻に浸りながら、これから訪れる寒さへの準備ができる。

    画像のアイテム:ジャケット(Jil Sander+)

    戦闘服でおなじみのカラーをパステルで表現してみれば、実のところ、グリーンはとても和む色であることを実感する。ピスタチオ、シダの葉、真新しいドル札のグリーンを目にして、嫌がる人は先ずいないはず。肌寒い秋の日は、心地よい色合いにダウンの暖かさを付け足したジャケットが、あなたを慰めてくれる。

    画像のアイテム:ジャケット(Craig Green)

    キルティングとパッチワークは深い縁で繋がった間柄なのだから、このワーカー シャツはまさに理想のマリアージュだ。現代的パッチワークの父なるクレイグ・グリーン(Craig Green)は、伝統の工芸、ストリートウェア、緻密なキルティングを混ぜ合わせて、いつもながらに独創的なスタイルをこの世へ送り出した。

    画像のアイテム:コート(Rick Owens)

    ドレープさせたり、すっぽり体を包み込めるほどに長いキルティングを、わざわざ短く切り詰める必要があるだろうか? キルト加工をほどこした長丈のライナーは、映画における長回しのカットと同じ。より実験的で、成功させるのも多少難しくなるが、最終的に強い印象を残すものとなるのだ。

    • Date: October 1, 2019