セルフィー スティック: Veneda Budny
デンマーク人モデルのセルフィー スタイル
- インタビュー: Elisa Schwalm
- 写真: Veneda Budny

現在、モデルとして活躍中の Veneda Budny が生まれ故郷のコペンハーゲンで初めてスカウトされたのは、13 歳のときでした。その頃、おてんば娘を地で行っていた彼女は、自分がモデルに向いているとは夢にも思っていませんでした。しかし、そんな彼女の奔放な性格が、今では良い影響をもたらしています。現在、ベルリン市民は、メンズウェアを着る女性たちを支持するかどうかという話題でもちきりです。ルーズなコートやトラウザーズ、New Balance のスニーカー、Palace や Supreme などのアイテムで占められている Budny のワードローブは、DJ、アート ディレクター、ヒップホップ エンスージアストでもある彼女の、エフォートレスでリラックスしたスタイルを象徴しています。そして、Budny の Instagram や Twitter から判断する限り、彼女はセルフィーを知り尽くしています。そこで、SSENSE は彼女に「SSENSE の取扱商品の中から一番のお気に入りを身に付けて、街に出てセルフィー スティック(自撮り棒)でセルフィーを撮影してください」という課題を出しました。Budny はこの課題を心の底から楽しんだようで、なんと 92 枚もの写真を送ってくれました。明らかに彼女は、セルフィーのプロフェッショナルです。
Elisa Schwalm が SMS で Budny にコンタクトを取り、スニーカー、メンズウェア、モデル業界に対する彼女の考え方についてインタビューを行いました。
Elisa Schwalm
Veneda Budny
あなたがモデルを始めたきっかけを教えて
13 歳のとき、コペンハーゲンの中心街でバスに乗っていたら、マザー エージェンシーの 2pm Model Management の創業者に声をかけられたの
いきなり声をかけられて驚いた?
もちろん驚いたわ。私はいつもだぼだぼの服を着て、男子みたいな風体だったから、まさか自分にモデルの才能があるなんて夢にも思わなかったし。モデルになった自分なんて想像も付かなかった



あなたは色々なメンズウェアをミックスしてスタイルに取り入れてるわね
私にとって、それはすごく大事なことなの
私はマスキュリンなアイテムを使って、綺麗でフェミニンなスタイルを創り出すのが大好き。大抵はメンズのジャケット、スーツ、T シャツ、シャツなんかを使うわね。ウィメンズのアイテムにはない、メンズ独特のカットが好きなの。スニーカーも、ウィメンズよりメンズのほうが断然クールなラインナップが揃ってるわ
スニーカーが好きなの?
昔は大好きだったんだけど、正直言うと最近はそれほどでもない。コレクションのほとんどは手放すか、売っちゃった。私も大人になったってことかしら(笑)
好きなブランドは?
Reebok Classics、 New Balance Performance、adidas Campus、 Asics runners、それにPrada のスニーカーも忘れちゃいけないわね。

モデルをしていて、他人に服を着せられることにウンザリすることはある?
ある、ある! 仕事が詰まってると、何週間も好きな服を着てないような気分になることがある。そんなときはスポーツウェアを着て一日中歩き回りたくなるわ、マジで!
パジャマだったらもっと最高(笑)

今回、セルフィーを撮ってみてどう感じた?
最高にテンションが上がったわ。こんなの初めての体験だったから。仕事で何かに挑戦するのは好きよ。だけど今回は、何の縛りもなしに、とてもパーソナルな写真を自由に創作できて、本当に楽しかった。
セルフィーを心底楽しんだようね
私がセルフィーを上手に撮れるのは、モデルの仕事をしているおかげだと思う。自分の一番写りがいいアングルを知り尽くしてるから。カメラの前でポーズを取る仕事を長年やってるしね
まず十分に明るいこと。これ最高に大事よ。次に、iPhone を自分の顔に近付けすぎないこと。私はいつも iPhone をかなり遠ざけて撮ってる。それと、できるだけ下からじゃなく上から撮ること。そうすれば顔がバランスよく写るから
最後のコツはとても大事よね
分かってるじゃない!
あなたもセルフィーの達人ね!


あなたがモデルを始めた頃と比べて、業界は変わった?
間違いなくポジティブな方向に変わったわ。個性的なパーソナリティーのモデルが注目を集めるようになったし、ちょっぴりお尻の大きいモデルもキャットウォークを歩けるようになった(ようやくね)
多くの国で導入が始まった、モデルの最低年齢を制限する法律についてどう思う?
とても正しい流れだと思う。私がモデルを始めたときは、まだ右も左も分からない子供だった。13 歳の女の子を大人の世界に連れ込むのは、あまりにも早すぎる。幼い頃にモデルを始めたのを後悔することもあるし、幼いうちに大事なことを学べて良かったって思うこともある。私はとてもラッキーだった。私のマザー エージェンシーと家族がいつも私を支えてくれたから


それはよかった! 素晴らしいエージェンシーに恵まれたのね。一緒に仕事をするフォトグラファーの中で、特にお気に入りの人はいる?
これまで大勢のフォトグラファーと仕事をしてきたけど、みんな素晴らしい人ばかりだったわ。でもこのあいだ、Sarah Bille というスウェーデン人の若手女性フォトグラファーと仕事をしたの。彼女との撮影は本当に最高の体験だった。
あなたの Instagram でこの写真を見つけたんだけど
イエース
彼女が撮った写真よ
私はカップを舐めたの(笑)
(笑)この写真を撮影するとき、どんなことを考えていたの?
思い出せないわ(笑)。たぶんセクシーで、キュートで、ハッピーに見せようとしてたんだと思う。「Elle」は CM みたいな媒体だから、思い切って大胆になれるわYou know Elle magazine is kind of commercial so you can pull out that real attitude.
スタジオで死にそうに退屈することはある?
ある! というか、私がこの世で一番嫌いなのが待たされること。この仕事は待たされることが本当に多い。待つのは本当に退屈よ...
でもスタジオには必ずお菓子が置いてあるから、よくお菓子を食べて退屈を紛らわせるわ(笑)


今までに参加したキャンペーンで、一番のお気に入りは?
OK、ちょっと考える時間をちょうだい。その間に別の質問をして
a(笑)いいわよ
将来、モデルの仕事を辞めたあと、どうするか考えてる?
やりたいことがいくつかある。女優をやりたいという気持ちが強いけど、チャリティーのプロジェクトを立ち上げたり、栄養学を勉強したり、フォトグラフィーにも挑戦したい

今挙げた目標の中で、すでに準備を始めたものはある?
栄養学の勉強以外、実はもう始めてる
これ、けっこう難しい質問ね
お気に入りのキャンペーンに戻るけど、何か思い付いた?
デンマーク赤十字のキャンペーン。デンマーク中の素晴らしいチャリティー関係者たちと働けて、あれは私にとって特別な体験だった。世の中を良くするための活動に貢献できて、とてもハッピーだったわ。
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