悠々閑々：Dries Van NotenメンズウェアがSSENSEに登場

「服を作るというのは、とても感情的なことだ」。最近のインタビューでドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)はこう述べた。「だからこそ、感情を出しすぎないよう注意する必要がある。その感情をここぞという時に使うために」。もっとも成功した独立ブランドのファッション デザイナーであり、伝説の「アントワープの6人」のひとりであるヴァン・ノッテンは、感情を服に込めるエキスパートであり、気楽さを控えめに形にする天才だ。2019年の春夏コレクションでは、シースルーのロング スリーブ ニットに、アプリコット オレンジやダスティ ピンクのポロ、ピーター・トッシュ(Peter Tosh)を思わせる生地を用いたメッシュのマリン タンクトップなどをデザインした。鮮やかなストライプをサイドにあしらったトラックパンツは、ボブ・マーリー(Bob Marley)が着てリフティングをしていたとしてもおかしくない。ゆったりとしたシルクのシャツは、デンマークのミッドセンチュリーのインテリア デザイナーの巨匠、ヴェルナー・パントン(Verner Panton)の作品の柄を取り入れている。これはボタンをかけずに着るのがいい。フォトグラファーのシャニクワ・ジャービス(Shaniqwa Jarvis)がロサンゼルスに飛び、SSENSEでデビューを飾る、Dries Van Noten 2019年春夏メンズウェア コレクションの悠々としたラグジュアリーの世界を捉える。