未来へ宛てた手紙

「一日一日」をただ着実に過ごしていく。それが今年の課題になった。安定が覆り、悲嘆に堪え、結集した2020年が幕を閉じようとするなか、私たちは現在という混沌に宙吊りになっていることに気づく。集団の意識は秩序を求めてこれから進むべき方向を見極めようと試みるが、私たちに差し迫った運命は予測しうるようでもあり、理解の範疇を超えるようでもある。未来は必ずやって来るが、それがどんなものになるか、想像できない。できないままに、私たちは歩み続ける。

そこで、SSENSEが作品とビジョンを高く評価する11人に、それぞれに独創的な視点から、だが、かつて私たちがいた場所と今いる場所を忘れることなく、これから私たちが向かう場所を想像してもらった。