Heron Preston × NASA：宇宙に向かうストリートウェア

Heron Prestonが2016年にニューヨーク市衛生局と行ったコラボレーションは、デザイナーが海で泳いでいるときに腕に引っかかったビニール袋から着想を得た。今回の彼はさらに野心的で、宇宙旅行の未来を考えている。宇宙産業は、海に捨てられたゴミとそう変わらない種類の廃棄物、宇宙ゴミをなんとかする方法を見つけなければ、危険に晒される。1978年、元NASAの科学者、ドナルド・ケスラー(Donald Kessler)は、人工的なスペース デブリの危険性について警鐘を鳴らす画期的な論文を書いた。NASAのオービタル デブリ プログラムは、壊れた衛星から、工具のはいったカバン、LEGOブロックに到るまで、推定50万個もの宇宙ゴミのリサーチとトラッキングの責任を負っている。今回SSENSEは、Heron Preston × NASAのコレクションをモントリオールにあるバックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)の設計したバイオスフィアに持ち込んだ。そして、成層圏でゴミ問題に悩まされる事態を避けたいと思うなら、宇宙でも痕跡を残さずにすむ方法を学ばなければならない、と改めて認識する。