タートルネック
中世の騎士の首を頑強な鎧から守る下着だったタートルネックは、1920年代のイギリスで転換期を迎えます。 そこで主役となったのは、脚本家としても俳優としても輝くノエル・カワードでした。 若く多彩なスターがタートルネックで首を包む姿は、色気と美を兼ね備え、インナーであるはずのニットウェアに潜むエレガンスを、人々は発見したのです。 カシミヤやアルパカなど最上級の天然繊維、ナイロンやポリエステルに、ウールやコットンを混紡した素材、グラフィカルな柄。 今やタートルネックは、あらゆるデザインを携え、現代ファッションという舞台の上で人々を輝かす衣装となりました。