Reese Cooper
アトランタに生まれてロンドンで育ち、Adidas UK や EJDAR などのブランドでコンサルタントを務めた経験もある Reese Cooper (リース クーパー) は、メンズウェアに対する新鮮な視点をディテールで明確に示しています。 そして、拠点とするロサンゼルスから、 従来の典型的なメンズウェアを使った、いかにも独立心旺盛なアメリカーナ精神を発散するコレクションを登場させています。 たとえば、カレッジ マフラーやカラーブロックのバーシティジャケットは、ストーンウォッシュやハンドペイントなどの加工をほどこしたデニムと、見事な調和を見せます。 一方で、イタリア製ウールでハイエンド感のあるアクセントを与え、日本製ウールで堅実な高級感を出すなど、バラエティに富んだ素材も駆使します。 そのうえ、Cooper が単なるデザイナーに留まらないことは、ミシガン州フリントの水汚染公害で未だに苦しむ住民を支援するために、小規模なコレクション「Water Is More Precious Than Gold – 水はゴールドよりも尊い」を発表したことからも明らかです。 アメリカ軍ダッフル バッグから作られた丈夫なアウターウェア、フランネルシャツと耐久性に優れたハーフジップ トップスの合体. . . 。 信頼できるテーラリングとディテールに配慮し、広く若者文化を象徴するメンズウェアをデザインする Reese Cooper が、Virgil Abloh や No Vacancy Inn の Tremaine Emory といった先達と共に、ファッション界の新進気鋭デザイナーとして期待を集めるのも当然と言えるでしょう。