Situationist
2015 年、ジョージアの首都トビリシを拠点とするブランド Situationist (シチュエーショニスト) を設立したクリエイティブ ディレクターの Irakli Rusadze (イラクリ・ルザゼ) は、祖国ジョージアから着想を得て、ソ連崩壊後の祖国との深いつながりをファッションで表現します。 20 世紀半ばに政治活動家や芸術家らによって形成された革命家集団の名を冠した Situationist のインスピレーション源は、赤紫や黄色の色づかいや、ジェンダーにとらわれないシルエットに反映されています。 絞ったウエスト、肩を強調したデザイン、巧みなテーラリング、レイヤーやドレープなどの要素が、鮮やかでアバンギャルドなコレクションの随所に散りばめられています。 コーラル ピンクやダーコイズ ブルーの花柄は、主張しないテーラリングのブレザーにインパクトを与えつつ、カットアウトやレースアップなどのディテールを際立たせます。 プリーツのキルト スカートやレイヤーがほどこされたサクランボ色のラペルは、ディテールに華を添えています。 数多くの名だたるジョージア出身デザイナーの後進である Rusadze は、みずからのルーツを服に落とし込み、Situationist のコレクションとして提供するのです。