Sapir Bachar
現代神秘主義に強烈な力を見出した Sapir Bachar が、ドレープ状の生地の動きからジュエリーデザインのアイディアを得たのは、Proenza Schouler と Calvin Klein でテキスタイル デザイナーとして働いていたときでした。 当時、私物として持っていたジュエリーからインスプレーションを受け、Bachar はアール ヌーボーの視点から見た貴金属に焦点をおき、2019 年に、自らの名を冠したブランドを立ち上げました。 ニューヨークを拠点とするこのジュエリー デザイナーが手がけるアイテムは、伝統的な金細工師の技術をもって慎重に作られ、年代物のような威厳を感じさせます。 ポリッシュ仕上げのクオーツをあしらったスターリング シルバーやゴールドから、このブランドのシグネチャでもあるハンドメイドの留め具まで、Sapir Bachar の抽象的なフォルムは、装飾用カリグラフィーの筆跡や19 世紀半ばの小塔の曲がりくねった線に似ています。 記憶や動き、民間伝承を着想源とした形やシルエットが特徴的な Sapir Bachar のコレクションは、心ときめかせるミニマリズムを漂わせます。