Venczel
コペンハーゲンを拠点に活動するデザイナー Matilda Venczel は、レザーワークのルーツである馬具作りから着想を得て、アートピースさながらの造形的なハンドバッグや小物類を作り出します。 アントワープ王立芸術アカデミーを卒業後、数多くのレディトゥウェア ブランドで経験を積んだ Venczel でしたが、自らの名を冠したブランドを立ち上げるにあたり、服から小物へと軸足を移すことに決めました。 それは、小物類が、身につける人の見た目や体型を選ばないことや、誰にでも比較的手が届きやすい価格帯であること、そして小物が内包する自由さにインスパイアされたからに他なりません。 Venczel を魅了した、小物ならではの開放的で自由な感覚は、そのブランドのデザインにも如実に反映されています。 Venczel のハンドバッグ、クロスボディ バッグ、クラッチは、構造的で大胆な形と曲線美が持ち味。 どんなファッションにも取り入れやすいフォルムを提案する一方で、遊び心のある反骨心を感じさせます。 また、印象的なオーバーサイズのチェーン リンクのショルダー ストラップや、チャンキーなバックルは、植物タンニンなめしレザーが醸し出す自然な持ち味が特徴の Venczel のアイテムに、現代的なアクセントをプラス。 このタンニンの工程は、自然に生まれる不完全なレザーの風合いを際立たせるだけでなく、Venczel の職人技にこだわったアプローチ、手間を惜しまない物づくりとサステナブルな生産方法への真摯な思いを物語っています。 目まぐるしく変化するファッション業界で、Venczel が生み出すオリジナリティに溢れたハンドバッグや小物類は、丁寧に時間をかけた物づくりの価値を再認識させてくれます。